こんばんわ!
また亀田レプリカの続きです。
前回のブログでネックが完成したと書きましたが…
実はこのネック、非常に細かい所まで真似てあります。
そんな小ネタを…
マッチングヘッド(ヘッドもボディ同色)とフェンダーでは珍しい年式で、その塗装が経年により劣化してる雰囲気を造るのに非常に苦労しましたが…
ヘッドの裏側なんて普通あんまり気にしないとは思いますが…
なぜかフェンダーの古いベースのヘッド裏にはストラップピンが付いています。
現代のベースで付いているのは見ないですが…
なにやら、コレはその昔…ウッドベースからの持ち替えた人が縦向きで弾きやすいようにとの事…
ホントかな??
ワタシ、アップライトタイプ(ウッドベースのように縦に弾くタイプ)のベースも弾きますが…
実際にストラップ付けてみたけど…ウッドベースの感じとは程遠いのです…
ま、そんな訳で師匠の66”Sにも勿論このストラップピンがある訳なので…
取り付けました。
ペグの取り付け穴が色々空いているのは、元々のペグと今回取り付けたGOTOHのパドルペグと穴位置が微妙に違う為です。
取り付けたら殆どは隠れるように調整はしていますが…
よく見たら跡が残っています。
まぁソレも頑張ってる改造の軌跡と思って…。。
で、
このヘッド
亀田師匠の改造の失敗??
試行錯誤の跡?
があるのです。
それがこのビス
通常、ジャズベースには1.2弦にテンションを与えるためにストリングガイド(テンションピン)と言うモノが付いています。
上の画像でいうとフェンダーロゴの上、3弦のシャフトの下の丸いボビンのようなものです。
コレで弦をナットに押さえつけてテンションを与えているのですが…
亀田師匠はコレを3.4弦にも付けてみたんですね。
実際にそのようなベースもあります。
↓のサドウスキーのように。
で、亀田師匠は取り付けたけど、その後元に戻したらしく、その跡が残っています。
なので、これもしっかり再現致しました!!
ただ…この取り付けたビス…ピカピカ過ぎますね。
もっと錆びさせないと雰囲気出ないですね。
その錆と言えば…
なのですが…
今回取り付けたパドルペグもですが…
今回新品ですよね。
これまたピカピカな訳です。
ビンテージなんだから錆がそれになりにあった方が…
こんな感じで
コレ、ウチのフラットチューニング担当のグレコのジャズベースタイプなのです。
グネコロゴなので70年代中盤くらいだと思いますが…
勝手に1974年製と決めつけています。
なかなかの年季を感じさせますよね。
なので、この新品のペグを少しソレっぽくします。
使うのはエッチング液
コレって、基盤などを作る時に使うんですけど、メッキを腐食させる作用があるんです。
なので、エイジド加工にはよく使います。
新品のピカピカのペグに…
新品の…
ピカピカの…
綺麗な…
う~!!!
流石にコレは結構躊躇します!!
なので、弱気な感じの仕上がりになりましたw
まぁ、
新品ではないよ!
程度の感じですね。
摺動部にはさすがに塗りません。
でもですね!!
言い訳ですけど…
アメリカ製のメッキってすごいんですよ!!
このペグでも、フェンダーUSA製と日本製を比べると全然USA製が綺麗で全然腐食しないんです。
師匠のベースも実は意外とそんなに腐食してないんですよね。
工具でもUSA製のsunap-onやMACのメッキの強度は凄いですからね!
車やバイクもメッキが多いので(ハーレーとか)
そういう文化の違いかもしれませんね。
そして、この年代のフェンダーのネックにはネック・デイトと言われる製造の日付が記されてます。
それも真似てみました。
コレは意味があるのですが…
頭の「7」はジャズベース
「SEP]は9月
「66」は66年
「A]はナット幅1/2インチ
となっています。
自分が9月生まれなのでこのようにしました。
コレ、マジックで書いただけなので擦ればすぐ落ちちゃいますw
まぁ~ボディに組付けたら見えなくなるんですけどね。
ちょっと知ってる方ならこの上のトラスロッドが違うので「レプリカ」ってのは一目瞭然です。
本物は十字です
こうやってレプリカを造っときながら…なんですが…
実際に中古品を観ていて「偽物」ってありますからね!!
ビンテージの楽器ってかなり高価ですからね!!
ちゃんとした知識で騙されずにちゃんとしたもの買いたいですね。
そんな訳でネックは無事完成しました♪
次からボディの制作に入りますよー